これまで7年間、たくさんの子どもたちと一緒に活動してきたことを基本に、このたびブログの原稿を書かせていただくことになりました。
今、私は幼稚園と保育園の複合施設で子どもたちに運動指導・野外活動を行っています。

今回は特に幼児期の子どもに焦点を絞らせていただきます。
今の子どもの特徴は、「指示待ち」の子どもが多いということ、やる前から「出来ないからやらない」とマイナス思考の子どもが多いと思います。
運動面からだけでなく、日常の生活から見ていても見事にその姿は見られます。
この夏も野外活動で子どもたちと一緒に生活を送りました。その中でも自転車に乗って目的地まで走り、1泊する「ツーリング」は子どもの「やる気」が育つプログラムだと私は確信しています。
ツーリングは「今日のゴールは〇〇」と目的が明確であり、朝から夕方まで自転車をこぎ続けなければならず、その長距離を自分の足で走りきる満足感と達成感があります。
出発前は不安そうな表情な子どもも多く見られますが、ゴールする時は非常にたくましい顔で帰ってくるくらいたったの2日間で変化が見られるのです。
普段なかなか走らない公道を走ることで、安全走行を肝に銘じ、緊張感を持って走るようになります。
その他、宿泊場所でも布団を自分で敷き、たたむことをはじめ、生活全般を自分の力でやり遂げなければなりません。
普段、家では親がやってくれることを活動中は頼ることができません。
最初は戸惑う子どもも、実はやれる力は充分あります。
ただ経験をしていないだけなのです。
数多く実施してきたツーリングの一例ですが、年長児から小学2年生の子どもを対象に、佐倉から茨城県まで、片道80kmを走ったことがあります。
約10時間自転車をこぎ続けました。陽が暮れ始めると徐々に寂しさが増してくるのでしょう。
春先だったので、寒さも出てきて・・・まだ到着できないのか・・・不安になり、涙を見せる子どももいました。
自転車のライトをつけ、必死に目的地に向かいました。
「まだつかないの?」「もうこげないよ」・・・と「もうすぐ到着する」その気持ち1つで走っていました。
ゴールをした瞬間、子どもたちの達成感の表情は忘れません。
疲れきっている子どもでしたが、到着した満足感に満ち溢れていました。
自分の足で走りきった!この気持ちを体験した瞬間から・・・自分でもできるんだ、という「やる気」が生まれました。
まだすごいのは、「もう動けないよ」と言っていた子どもも、部屋に入ると・・・枕投げが始まったり、取っ組み合いが始まったり・・・疲れがどこかに吹っ飛んでしまっていたようですが・・・子どもの体力は果てしないものがあります。
私はこの体験は忘れません。
私の子どもに関わる上で大切にしていることは、教えすぎず、学ばせること、体験させながら体得させること、失敗体験から成功体験の感動を味わせること・・・で「もっとやりたい」という気持ちを育てることです。
一人ひとりの子どもの特徴を理解した上でこれらの気持ちを育てるために、できるだけ叱る・怒ることよりも良いことを褒める関わり方を心がけています。
子どもは、本当に小さな成功体験を経験するだけでぐっと伸びます。これは大人が想像している以上です。
つい、「危ないから」「まだうちの子には早いから」・・・なんていう親もたくさんいますが・・・子どもは本当に自分でやり遂げる力があります。
「かわいい子には旅をさせよ」という諺がありますが、本当に子どもの気持ちを育てるには体験学習が大事だと思います。
このような活動体験の事例をこれからしばらく書いてみようと思います。







