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2010.12.06

ほんものの食べもの日記「ニッポンのお酒を飲もう」

いいお刺身にはいい日本酒…ああ、お酒が飲みたくなってきた…。

寒くなってきましたね~。

この季節になるとやっぱり鍋! そして鍋には日本酒!
って気がするんですが、一時の地酒ブームは終了し、今や焼酎が主流。

私的には焼酎よりも日本酒の方がバリエーションが豊富で、
香りも味もいろいろ楽しめていいなと思うのですが、
昨今あまり、居酒屋でもおいしいなあって日本酒を見かけませんね。

焼酎の方がわかりやすいのかなあ…ざっくりした酒って気がするんですけど。

ところで、日本酒は世界でも珍しい並行複発酵という方法で醸造されます。

簡単に言うと、ワインはぶどうの果汁のみでできる酒。
ぶどうの果皮に酵母がついていて、果汁の糖分を分解してアルコールに変え、
結果としてワインができます。だから自分でも簡単に仕込めます。

日本酒はそこに一段階入ります。。

まず米のでんぷんを麹菌が糖化し、そこでできた糖分を酵母が分解し、
アルコールに変えていきます。
これが同じ容器のなかで並行して行われることから、並行複発酵と言うのです。

日本酒は原料米の削り具合で、吟醸・大吟醸という名前を付けることができます。

米の外側はたんぱく質・脂肪が多く含まれているため、
中心部のみを利用することで、雑味を抑えたすっきりとした酒になることから、
純米酒よりは飲みやすく、香りもいいことから女性には人気のお酒です。

また、米だけで仕込んだものは「純米酒」という名前をつけてあります。

吟醸酒などで味を調整するために、アルコール添加したものや、
そうではない目的でアルコール添加したもの、いろいろありますが、
そういったものには「本醸造酒」と呼ばれます(通称アル添とも言われます)。

時折CMで「米だけでできたお酒」とこれみよがしにアピールしてる酒を見ますが、
米以外のものを入れて作ってもいいのが日本酒なのですよ。

ご存じでしたか? なんか変ですよね~。

ワインは100%ぶどうなのに、なんで日本酒はそうじゃないんだろう…。
そんな疑問がふつふつと沸くのですが、長い歴史があるので説明は省きます。

お米からできたお酒ですから、日本のごはんには一番合うのが日本酒。
魚でも肉でも、そのものの味をより豊かにしてくれる、日本酒ってそんな力があります。

日本酒がなんとなく苦手で…日本酒って酔っぱらうので…
なんて方は、純米吟醸あたりを試してみるといいかもしれません。

華やかな香りとするするとした飲み口…純米吟醸酒は女性受けのする酒でもあります。
がっつりと米糠臭い酒はおじさまにまかせ、ワインのような酒を楽しみましょう。

なにしろ、精米技術の進歩で、50%も米を削ることができるようになった現在、
昔の人には想像できなかった味の日本酒が飲めるのが、現代の私たちなのです。

技術の進歩と、地酒メーカーのがんばりに感謝しながら、
今宵は純米吟醸酒で鍋やお刺身をつついてみてはいかがでしょう。

★自分好みの酒を見つける方法

居酒屋で冷酒を注文すると1合という単位で飲めるので、
いくつか飲んでみて自分の好みの味を見つければ、その後は簡単。
自分のベースを見つけたら、後はお店の人に「○○に似た味」と言えば
よく似た傾向の味の酒を探してくれるでしょう。

日本のごはんにはお米で作った日本のお酒を。
とは言っても香りがよくて飲みやすいので、飲み過ぎにはご注意ください。

手島奈緒