先日「ミツバチと農業」という研修会に参加しました。
その研修会で感じた、ミツバチと農業についての考察はこちらのブログから
http://hontabe.blog6.fc2.com/
CCD・大量死が問題になっているミツバチ業界。
これは大変! 原因は農薬だと一部メディアが取り上げ、
その特定の農薬を規制すべきだという世論が作られようとしています。
確かに農薬による薬害で、ミツバチが死んでいることは否めません。
でも、ミツバチが減っている原因はそれだけではなく、
養蜂家がどんどん減っているという事実があるのをご存じですか?
1980年の日本の蜂群の数は320,171群でした。
2008年には172,838群に減っています。なんと54%の減少。
この30年で日本の蜂群は半分に減ったのでした。
養蜂農家戸数の減り方も半端じゃありません。
10,918戸から5,018戸。46%…そんなに減少しているとは。
農薬の害どころじゃありません。
なぜこんなに減っているのでしょう。
理由はいくつかありますが、主に職業として成り立たなくなっていることが大きいようです。
お店で売ってる蜂蜜の価格、見たことがありますか?
蜂蜜専門店ならば別ですが、一般的なスーパーでは国産蜜は中国産の2倍以上。
小さな瓶に入っていても1,000円近くしています。
中国産はというと、1kgの瓶に入って1,000円強。
この価格競争に、日本の蜂蜜は負けているのです。
加えて、後継者不足という第一次産業が抱える問題もあります。
養蜂業は家畜を飼うのと同じですから、休みがなく蜂の世話に追われます。
また、蜜源植物を追いかけて蜂を移動させる手間と経費がかかります。
蜂蜜は売れない・仕事がきつい、これでは後継者は生まれません。
また、日本の森や平地から、蜜源植物が減り続けていることも大きいのです。
昔、河川敷には野の花があふれていました。
田んぼのあぜにも森にも山にも、蜜源となる植物は豊富にあり、
蜂が困ることはありませんでした。
現在は山には杉のみ。河川敷は護岸工事のコンクリートで密封され、
耕作放棄地にはセイタカアワダチソウしか生えていません。
養蜂家は地元で蜜源植物が確保できないため、蜂箱を蜜のある土地に移動させ、
よその土地で蜜源を確保しなくてはならなくなりました。
ある蜂蜜メーカーに聞いた話ですが、夏は本土に花がなくなるため、北海道まで蜂を移動させます。
そのトラックチャーター代が何百万もかかります。
今や蜂蜜を売るだけでは養蜂業が成り立たない、だから受粉用の蜂の貸し出しをせざるを得ないんだよ、
そんな風に言っていました。
国産の蜂蜜は高いから、安い海外産のものを買おう…そんな風に思ったことはありませんか。
少し割高かもしれないけど、国産の蜂蜜=日本の花々の蜜が凝縮したもの。
これは、日本を食べること。ちょっとロマンティックじゃないですか。
中国やオーストラリアを食べるより、日本を食べませんか。
農薬の件の大騒ぎはちょっと置いといて、暮らしの中の蜂蜜を見直してみてください。
ミツバチは6本足の家畜。
私たちがその生産物を食べなければ、そのうちなくなってしまう産業なのです。











