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2010.08.23

ほんものの食べもの日記「種ありと種なし、どっちがおいしい?」

 

小学校の夏休み、毎年仏壇にそなえられてた「種なしデラ」。
種がなくていっくらでも食べられるので、妹と奪い合いになったものです。

オトナになって種ありデラウェアという果物があることを知り、
そもそもデラウェアには種があったんだ!と衝撃を受けました。

そしてもっと驚いたのは、種ありデラの方が甘くておいしかったこと。
ことぶどうについては、種なしよりも種ありの方がおいしいようです。

さて、その理由は?

ひとつは、種なし処理をすると粒が外れやすくなることがあげられます。

ぶどうの実を房から外すときのことを思い浮かべてみてください。
種は果実と房をしっかりつないでいるので、果実を外した後、房側に何か組織が残りますよね。
取る時にも少しだけですが、力を入れているはず。

しかし、しかし。

種なしぶどうは粒がポロポロと外れるので、必殺とうもろこし食い!などという技が使えます。
(種なしデラを横に持ってとうもろこしを食べるようにワシワシ食べる技…
っていうか、みなさん、やりませんでした?)

種なしぶどうは、種ありぶどうにある房と果実を結ぶ糸のようなものがないため、
食べごろになると脱粒してしまいます。

脱粒はぶどうでは「古い」「鮮度が悪い」と言って非常に嫌われるため、
そういったクレームが起きないよう、かなり早めに収穫してしまうのです。

つまり、種なしぶどうは味が乗る前に収穫されちゃうのですね。

さらに、果実は自分の子孫を残すための器官。
種なしになってしまう=自然の行為に反しているため、
果実の味がじゅうぶんに乗らないということもあるようです。

「種ありのぶどうのおいしさを、もっと知ってもらいたい」とぶどう農家は言います。

ただ、世の趨勢は今や「種なし」。
消費者が種なしを好むこと&剪定技術の簡略化のふたつの要素が、
種ありぶどうの衰退を招いています。

そんななかでも「種ありじゃないと本当の味じゃない」とこだわっている農家はいます。
そんなぶどうの現在の話、直接畑で聞いてみませんか?

山梨市の果樹農家、丹澤修さん。牡羊座の猪年=自称「羊の皮をかぶったイノシシ」 今年はネクタリンが灰星病で半作だった…と天候不順の年の読みの難しさを実感しています。

「果物は、種を動物に運んでもらうためにおいしい果実を実らせています。
種なしは、植物本来の性質を打ち消してしまっていると思う。
簡単、便利が消費拡大に大切だという意見も多いけど、
おいしくてまた食べたいと思ってもらえることが、みんなに支持されることではないのかなぁ」

丹澤修さんは、山梨市で低農薬の果樹栽培を営んでいます。
今年この丹澤さんの畑で、巨峰の収穫体験をさせていただくことになりました。

9月4日、土曜日。実は、この日を選んだ理由がちゃんとあります。
「早いとすっぱくて遅いと甘い、巨峰はわりあいと食べごろの難しいぶどう。
でも、今年はこの日の前後3日間くらいが一番おいしいと思います!」

丹澤さんイチオシの日がこの日なのです。

集合は10:30、40分間のもぎ取り体験後、
キャラの立った丹澤さんのお話を聞きながら、ごはんを食べます。
解散は12:30。

一般市場には低農薬栽培が評価されないので、丹澤さんは出荷していません。
一般の巨峰の農薬回数(成分)が25回のところ、11回で栽培しています。
ちょっと小粒かもしれませんが、そのぶんたくさん食べられそう。

木から直接もいで食べる巨峰狩りですから、まずは安心なものを食べたいですよね。

詳細はWEBサイト【ほんものの食べものくらぶ】をご覧ください。
ツアー詳細PDFはこちらから↓
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手島奈緒