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2010.07.21

環境ジャーナリスト枝廣淳子氏の[enviro-news 1817] (2010.07.01) から

環境ジャーナリスト枝廣淳子氏の[enviro-news 1817] (2010.07.01) から
「中長期ロードマップ小委員会での生活者ヒヤリングの報告」を一部お届します。 

(以下同メルマガの一部抜粋。全文はhttp://www.es-inc.jp/で)
「(中央環境審議会 地球環境部会で)生活者ヒヤリングを実施しました。
5人ずつの生活者にご協力いただいて、私が司会をしながら2時間、じっくりお話を聞きました。来ていただいたのは、仕事やNGOなどで環境問題に関わっている方々の5人と、そういう関わりは特にない方々5人です。
お聞きした内容は、
・温暖化の意識
・環境情報をどこから得ているか
・家庭部門のCO2の割合や家庭内のエネルギー消費の認識
・日々おこなっている温暖化対策行動
・暮らしの中でおこなえそうな温暖化対策行動のアイディア
・買い替えなどの費用負担をどう考えるか、何があれば実行できるか
・温暖化対策行動のきっかけ
などです。

~~~~~~~~~~~~ここから報告内容~~~~~~~~~~~~~~~

●「伝わっていないんだなあ」
日本の中期目標の数字や、地球温暖化対策基本法案、ロードマップについてはその存在さえ知らない人がほとんどだった。(ロードマップについては見てみようとした人はいたがすぐに挫折)
※情報の「伝達チャンネル」「伝え方」の問題 

●「もっと生活者の話を聞いてやり方を考えなくちゃ」
ロードマップに記載されている低炭素行動を実際に実行に移すかどうかは生活者次第である。生活者はどのような行動をとっているのか、何を考えているのか、何が障害になっているのか等、もっと話を聞くべきである。そうでないと、数字上の計算から買い替えや新規購入が必要だとされても、実行されない可能性がある!

●「多くの人にとって、買い替えはオプション候補にも入っていない」
何かやらなくてはいけない、このままではいけないという思いは全員が抱いており、心がけ行動のほか、夜の冷房を止めるためにジェルパットを購入したり、水量を減らすためにシャワーヘッドを購入するなど、値段の張らないDIY的な取組は実行し、今後できることとしてもアイディアが出たが、給湯器や自動車などの「買い替え」はオプションとして出てこなかった。 

●「低炭素行動は、温暖化対策のためというより、心地よさなど別の動機やきっかけ」 

●「○年でモトがとれるかどうかが判断基準だという人はほとんどいなかった」 

●「初期費用の障壁を下げないと、買い替えは起こらない!」
「そもそも購入費用が高すぎて、いいことは分かっていても買えない」「ない袖は振れない」という意見が多かった。 

●「買い替えには、費用以外の心理的・暮らし展望上の障壁も大きい。これにどう対処するか?!」 

●「買い替え中心のロードマップでよいのか??」
ロードマップは、数字が計算できるという理由もあって、買い替えを中心に構成されているが、本当にそれでよいのだろうか?  

買い替えしかとるべき行動がないかのようなロードマップでは、地道に心がけ行動をしている意識や思いのある生活者の気持ちをくじき、「これも景気対策なのね」と位置づけられ、ワガコト化されず、実行も受け入れもされない可能性があるのではないか。 

~~~~~~~~~~~~報告内容ここまで~~~~~~~~~~~~~~~

委員の方々からは、「やってもらってよかった」「これまで聞いたことのない生の声が聞けてよかった」「いろいろはヒントが得られる」「もっと対象者を拡大してやったらよいと思う」等々、とても肯定的で前向きな感想・コメントをいただいて、ほっとしました。

この生活者ヒヤリングの準備をしていたときに、担当の環境省の方に、「これまで国は、政策の対象者、施策の実行者である生活者の意見や声を聞くことなく、政策や施策を作ってきたんですか???」と、ついツッコミを入れてしまったのですが(^^;)、今回、小さな一歩ですが、「国民の声を施策に反映する」という、当たり前のことへの第一歩が実現できて、うれしいなあ、と思っています。」このメルマガには他にも色々示唆に富むページがありました。

そちらは上記のサイトでご確認を。

Kick-o伊藤