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2010.05.19

ほんものの食べもの日記第12回 枝豆を2倍収穫する方法

あつ~い夏。枝豆をつまみに冷えたビールをぐいっと飲む…おいし~い!

昨今では新潟の茶豆や山形のだだちゃ豆など、
これまで地域で消費されてきた香り高い品種が手に入るようになり、
東京でいろんな枝豆を楽しむことができるようになりました。

ただ、出荷された枝豆をどんなに早く食べたとしても、
直売所以外ではだいたい一日、または中一日置かれたものになってしまう、
それが今の市場のしくみです。

きちんと冷蔵されていたとしても、豆は一般的に呼吸作用が激しく、
糖分をどんどん消費していきます。

採りたての枝豆の味に勝るものはありません。

ってことで、今からでも間に合います。
枝豆を作ってみませんか。

まず種まき。

豆類って不思議なのですが、一か所にひとつまくよりも、
2~3粒一緒にまいてやる方が生育がいいのです。
サヤに入っていた仲間が側にいる方が安心して生育できるのかな…等々、
勝手に想像してしまいます。なんかかわいいですよね。

あ、種の選択を忘れていました。

ホームセンター等で売っていますが、ただの「枝豆」よりも「品種」が書いてある方がお勧めです。
茶豆系の枝豆を見つけたら、迷わずそれを買いましょう。

さて、プランターの場合は心配ありませんが、
畑にまく際にはまいた種を鳥が食べちゃうので注意が必要です。

対策としては、自宅で苗を作ること。
面倒な場合は、直播きした畝の周囲に15センチくらいの高さでテグスをぐるりと張れば
鳥はテグスにからまるのが怖くて入って来ません。ぜひお試しを。

芽が出て、葉っぱが5枚ほど展開したところで、生長点を摘み取ります。
これが枝豆を2倍収穫するコツ。

枝豆は、葉っぱの付け根に花をつけます。
葉が多ければ花の数が増えるので、生長点を摘み取ってわき芽を出してやると
最終的な収量が上がるというわけです。

私は昨年、これでたくさんの枝豆を収穫しました。
しあわせいっぱいの夏でした。

さて、マメ科の植物は、窒素分が多いと木ボケして花つきが悪くなります。
初期のチッソ分はそんなに必要なく、ある程度ほったらかしてて大丈夫。

ただ、花がついたあたりで、果菜類用の肥料を少しやり、水分も与えます。
(プランターで野菜の土を使った場合は追肥は必要ありません)

豆なんて水やりは必要ないんじゃない?と思われるかもしれませんが、
花が咲き結実して実が太っていく時期、水分を必要とするのです。

花がいつの間にか小さなサヤになり、それが太っていく様子の観察も楽しいもの。
ビールが頭をちらついて、うきうきしてしまいます。

大面積を作る場合にはこんな手間をかけていられませんが、
家庭菜園やプランター栽培では、手間をかけて収量を上げる技を使わない手はありません。

さあ、収穫したばかりの枝豆をゆで、食べてみてください。
いつも食べるものとの味の違いに、驚くこと請け合いです。

手島奈緒