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みなさま、大変ご無沙汰しておりすみません。
ファームランドトレーデイング(株)でオーガニックワインの輸入卸をしている 岡内 あゆみ です。
今回は、私どもがおつきあいしているワイン蔵を訪問した時のことを書かせていただきます。
私がここを訪問した理由、それは、彼らのワインの香りがあまりにもうっとりするほど華やかなので、その秘密を知りたかったからでした。
その蔵の名は“オーガニックONE”。産地はオーストラリアのニューサウスウエールズ州。生産者ボニック家の二代目フランクが兄弟や友人とともに、今日も情熱をこめて腕を奮っています。

初代はフランク達のご両親。実はこの家族、クロアチアからの移民なのです。
オーストラリアで心機一転ワイナリーを開墾しようと、ご両親がまだ小さいフランク達を連れてクロアチアから移り住んだのが1960年代。
当初はシドニーに暮らしながら、何年もかけて土地を探しました。
そして現在の地に落ち着くことに決めた理由は、この土地に自生していた野生の果物や野菜を口に入れてみたところ、とってもおいしかったから、というもの。ここでなら必ずよいブドウができる、と可能性を感じたそうです。
オーストラリアでもご多分にもれず、時すでに化学肥料や農薬が大流行していた頃。
一家は未開のこの地に、開墾当初からずっと無農薬を貫き通しています。
私が初めて現地を訪れたのは、東京はまだ寒い冬のまっただ中2009年の2月の終わり頃。南半球は夏の終わり、ちょうどブドウの収穫時期でした。
112ヘクタールの広大なブドウ畑、ブドウ畑、ブドウ畑。
これより上流に水を汚染するものがなく、隣の家まで車で30分ほどかかる。ブドウ畑にとって理想的なきれいな水が地下に流れる土地です。

写真は、赤ワイン用のブドウ品種シラーズです。たわわに実っています。

こちらはすでに収穫を終えた白ブドウ品種シャルドネの畑。いやもう広大。

敷地内に流れるきれいな小川。野生のカンガルーが水を飲みに来たのを目撃することができました。

画像手前はワイン用ステンレスタンク。中央は大きなおうち。奥は広大なブドウ畑。
フランクがブドウ栽培において大切にしているのは、無農薬でオーガニック認証を取得することはもとより、バイオダイナミック(ビオデナミ、生き物多様性)であること。
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畑の土には、健康な微生物が多種多様に宿るよう、自家製の堆肥を大切に与えています。

他家でオーガニックの餌を与えて飼われている羊たちを冬の畑に借りて放牧します。羊達は雑草を食べ、オーガニックなウ○チを畑に与えてくれます。(撮影:フランク)
そんな工夫のおかげで、彼の畑のブドウを醗酵させるとき、例えば薬品会社が開発した「オーガニックワイン醗酵用酵母」を買って混ぜたりしなくても、畑つきの野生酵母だけで健康的なよい醗酵をしてくれるそうです。
フランクが微生物にこだわるただ一つの目的は、野生酵母で醗酵させ、香りの華やかなワインを造ること。
その彼のこだわりの成果は、白(シャルドネ)はリッチなコクのハチミツのような風味、赤(シラーズ)は紅茶のような上品な香り、と、どちらもうっとりするようなワインになって現れています。
私が知りたかったここのワインの香りの秘密は、彼のこだわりと努力の賜物だったのでした。
ところで皆さんは、オーストラリアと聞いて、どんな料理を想像されるでしょうか?
オーストラリア初上陸だった私の、乏しいイメージ力では、ワニ?カンガルーの丸焼き?きゃぁ~。。。
ヨーロッパのワイン農家さん訪問時に経験したようなすばらしくおいしい田舎料理のおうちごはん、今回はおあずけだな、なんて考えていました。

その心配をよそに、一家にご馳走になったおうちごはんは、お料理上手な兄嫁の手料理、今まで食べたこともないほどおいしい巨大ピザ。
ミートソース状のパスタもいただきました。「カンガルーミートだよ」と知らされ一瞬ひるみましたが、食べてみるとクセのないとってもヘルシーなおいしさ。おかわりをしてしまいました。
そして食卓には、ここの家のワイン“オーガニックONE”が。こちらも当然おかわりです。
彼らのルーツ、クロアチアは、東ヨーロッパのアドリア海に面した、イタリアやギリシャの隣国。お料理がおいしくないわけありません。
ヨーロッパでも何軒かワイン農家さんのおうちごはんをご馳走になった経験からの私の持論。
家族が幸せにおいしいおうちごはんを食べている家は、おいしいワインを造る。
“オーガニックONE”のワインの香りの秘密は、家族仲良くおいしいご飯をたべていることにもある、と大いに納得した旅でした。







