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2010.02.15

ほんものの食べもの日記 第6回「おいしいトマトの見分け方」

野菜売り場でパッと目を引くトマトの赤。ビタミンCや昨今話題のリコピン等、人間が必要とする成分が豊富なトマトは、その色でヒトをひきつけるのかもしれません。

2月下旬から3月にかけて、トマトの産地は東海や九州地方から関東地域に移ります。
5月上旬、産地が東北に移るまで、関東からの出荷が続きます。

この時期店頭では、ちょっとお高い高糖度フルーツトマトにも負けない
(…いや、やっぱり糖度8は絶対無理だけど…)
おいしい大玉トマトが見つかる確率が高い時期でもあります。

さて、おいしいトマトの見分け方、ご存じですか?

おいしいトマトはまだ緑色の時期から「私はおいしいわよ!」と主張します。地色に強いグリーンマークがしっかり出て、ヘタがしゅっと上を向いているもの、これがおいしくなるトマトの色合い。  

トマトはそもそも雨の少ない地域の出身。
家庭菜園などでトマト栽培をしたことがある方ならご存知かもしれませんが、
必ず「トマトは高うねにすること」と指南書に書いてあります。

日本の高温多湿の気候はトマトにはちょっとつらい。
したがって、昨今のトマトは基本的に施設内(ハウス)での栽培となります。

トマト栽培は水分のコントロールが難しく、多すぎると果実は太るけど味が薄くなり、
病気が出たり虫にやられたり…。

でも少な過ぎても病気は出るし、味はよくなるけど収量が悪くなり、
さらにハウス内の換気や肥料の塩梅、温度のコントロールなども相まって
実は、おいしいものをたくさん作るのは難しい作物。

また木の成長と果実の収穫を同時に行うため、農薬の回数も多くなりがちです。

埼玉県のHPで促成栽培のトマトの農薬回数を調べてみました。
慣行栽培で54回(成分カウント)。
※これは一本の木が苗の時期から収穫を終えるまでの期間の総農薬数ですから、
ひとつのトマトに全部かかっているわけではありません。

この回数を見ただけでもわかりますが、トマトを低農薬で栽培するのは、相当難しいのです。

店頭で「有機JAS認証」のシールが貼ってあるトマトを見つけたら
これは本当に貴重品。ぜひ買ってみてくださいね。

さて、トマトのおいしさを見分けるコツは、トマトの先端、そしてトマトの色合いにあります。

少しわかりにくいのですが、先端部分から白い線が伸びています。これは「スターマーク」と呼ばれ、おいしいトマトには絶対に入っていますから要チェック! 

強いグリーンの上に色が乗りますから、トマトの色はオレンジ色のものがお勧め。ピンク色がベースのトマトは糖度が低い傾向にあります。

写真のようなトマトであれば、糖度はおそらく6度程度はあると思います。
ドレッシングは本当に控え目にして、トマトの味が楽しめる料理で食べてみてください。

もちろん、ここぞ!という時、また今日はどうしても甘いトマトが食べたい!ってなときは、
フルーツトマトをお勧めします。絶対にハズレはありません。

手島奈緒